「それで帰してくれるなら全然構いませんけど…なんでですか?」



そうだよね、傍にいて欲しいって謎じゃない?寂しいとか??



「あぁ、それがな…結婚をするよう言われててな…」



え!!こんなイケメンなのに結婚して無かったの!!!


と思いつつも黙って聞く私。



「なかなか結婚をしない俺に周りがしつこく女を勧めてくるんだが俺には正直興味もないし鬱陶しいんだ…だからお前が居れば諦めて少しは黙って貰えると思ってな…」



ほう…話は大体分かったぞ!!


つまりは諦めさせるよう相手役をすればいいのだよね!!



「要はお前に恋人役をして貰う…3ヶ月経てば遠分は気が済むだろうからその後は帰してやろう…」



「話はわかりました。お受けします。と言うかそれしか方法が無いので頑張って務めさせて貰いますね!!」



「でも3ヶ月もうちに帰らないとなると家族が心配しますね…」



そうだよ、何も言わずこの世界に迷い込んじゃったんだ。


誘拐されたんじゃないかとか色々心配されるよね。



「あぁ、それなら心配要らないだろう…この世界に来た瞬間お前は居なかった存在となるからな…でも帰れば元通りになる…」



「えっ、、そんな悲しい…」



「ちょっとした神隠しみたいなものだろう…」



みんなに忘れられる事に悲しく、寂しい…



んでも、その後はちゃんと元通りになるんだ!
3ヶ月と長いけど帰れないよりましだから頑張ろう!!