狼の王さまに笑顔を。

力が出ず、横になって目を瞑っていると


ガチャっと聞こえ来たのだと思い目を開け恐怖に怯える。


憎しみに満ちていた目が少しだけ悲しそうな目に変わり私を見ていた。


それでも前科がある事で、ビクビクする。


軽くあげる手に殴られると思い目をギュッと閉じる。


いつまで経っても頬に痛みが走らないことに不思議に思い目を開ける。


と同時にぴたっとその女の人が私の頬に手を添える。