狼の王さまに笑顔を。

ノアはあまり寝ず、ウトウトしつつも音羽に割いていた時の仕事をこなし、


次の日の朝、忙しい王の仕事に出る。



「ノア様…お願いですからいい加減お身体を休めてください…」



顔色が悪くなる一方のノアを心配する。



「しつこいぞ…俺は王で…この国も…あいつも…守らねばならな…ぃ…」



そう言って倒れるノアを咄嗟に支える。



「ノア様!!ノア様しっかりしてください!!」



叫んでいるローレスの声は遠ざかっていった。