狼の王さまに笑顔を。

目を覚ますと少し暗くなっていた。


あれからどれくらいの時間を寝てしまったのだろうか…


とにかく次いつ来るかもわからない女の人に怯え、


投げられ散らばっているご飯を手に取り
食べられるものは食べておくと、口に詰め込んだ。


ふと考える。


なぜ私がこんな目に遭わなきゃいけないのかと。


あの女の人はノアの恋人になったからいけないと言っていた。


あの人はノアのことが好きなのだろうか…


なんか少女漫画みたいね…


だとしても陰湿…殴り蹴られた所がズキズキと痛む。



「ノア…痛いよぅ…」



消えそうな声で呟いた…