狼の王さまに笑顔を。

音羽 side



次の日、目を覚ますと腕や足は解放されていた。


ただ、片足の足首にだけ鎖が付けられていた。


手足がそれでも自由になったことに感謝する。


そんな時、こんな状態にも関わらず
グゥ〜と、お腹がなってしまう。


そう言えば昨日のお昼から何もおなかにいれていなかった。


「みっともないわね。ほら、朝食よ。」


丁度女の人が軽食を持って部屋に入ってきた。


受け取ろうと手を伸ばす



「な〜んて、あんたにあげるご飯なんて無いわ?ハハハッ」



そう言って取り上げられるご飯。


なんて酷い人なんだと睨む。