狼の王さまに笑顔を。

コンコン…


ローレスがドアを鳴らし入ってくる。



「ノア様…音羽様の事ですが…」


「ああ、その事ならエレナに任そうと思う…」



自分で探せない事が悔しいけれど


王である以上俺には他にも仕事が山ほどある。


それを放り投げる事は出来ない。



「ノア様……少しよろしいでしょうか。」



真剣な顔でノアを見つめる。