狼の王さまに笑顔を。

家に帰ってきても当然いるわけなくて。



「ノア様…音羽様は…」



帰ってきた俺にエレナが不安そうに聞く。



「見つからなかった…気配や匂いを辿っても分からないんだ…」



「そんな…」



今にも泣きそうなエレナ。


すまん、そう言いながらその場をさり部屋に向かう。