狼の王さまに笑顔を。

音羽の気配や、匂いを探ってみたりした。


集中して辿ってみてもどうしてもかき消されようで、全く分からなかった。



「ノア…僕が言うのもあれだけど、今日はもう暗いし…家に帰ろうぜ。もしかしたら家に帰ってるかもしれないだろう?」



申し訳なさそうに言うシルビオに
音羽が家に帰っていたらすぐ分かるが、あえて言わず
そうだなと言い、お互い家へ帰る。