「待て〜!!」



キャッキャと走り回ってると何も無いところで躓いてしまった。



「いったァ…」



狐が近寄り大丈夫?と言っているように慰める。



「ありがとう…慰めてくれるのね。んでも擦りむいちゃったよ…」



血はあまり出てないにしろかすり傷がジワジワ痛む。


すると狐が私の後ろを見て驚き逃げていった。



「あっ…じゃーねー!!狐さん!!」



そう言いながら狐を眺めていると



「おい…女…。お前みたいな人間が何故ここにいる…」



低いその声に振り向いた。