眠っているイケメンに暖かいとは言えこんな所で昼寝すると風邪を引くと思い自分のブレザーを勝手にかけ、近くに体育座りして、体を小さくして目が覚めるのを待っていた。












そして30分が経ち…


一向に目を覚まさないイケメンに飽き飽きしていた頃。


目の前に綺麗な狐が座ってこっちをみていた。



「えっ!狐!!」



言葉と同時に立ち上がり
もしかしたら帰り道を知ってるかもしれないと思い近寄る。


警戒しながら私を見る狐。


私はしゃがんで手を伸ばす。


警戒を解いてくれたのか手をクンクンと嗅ぎ、少し後ずさり目の前に座る。



「ねえねえ、あなたは人型になれないの??」



「……」



問いかけてみる私に狐は首を振った。



「そっかぁ…なれない普通の動物もいるんだね…でも言葉は分かるんだ!」



私は正座して、狐と向かい合わせになり


尻尾と耳がピクピク動く狐に耐えられなくなった私はまた話しかけてみる。



「ちょっとお願いがあるんだけど……触らせてくれませんか!!!!」



土下座するように頭を下げ頼んでみる。


ふと狐を見てみると絶対引いてるであろう顔で私を見ていた。



「やっぱ嫌だよねぇ…」



シュン…っとなってる私に狐が近づき耳をピクッと動かす。



「えっ…触っていいの…!!?」



そういい恐る恐る手を伸ばすと受け入れてくれるように撫でさせてくれる。



「ンンンン〜!可愛い!動物ってやっぱ癒されるね〜」



私さっきから一人で騒ぎすぎ…?笑


そんな事を思い、狐と戯れてたらいつの間にか追いかけっこをして遊んでいた。