珍しく手を繋いでいた。
歩くペースもゆっくり
でも着々と森に近付いている。
「まさか、人間界に返してくれる所があの森だとは思わなかったよ!」
「唯一繋がっている場所だからな。」
「でも気まぐれなんじゃ…?」
「それを繋げられる者が王だけなのだ」
「そうなんだ」
会話終了、、
今まで沢山話してきたのに
言葉が詰まる
もう少しでお別れ
自分で決めたことだけど
寂しいって言ったらわがままかな…
「ノア…大好き!」
「?急になんだ?」
「んー?言っていたいだけ!」
「そうか」
ノアは素っ気なく返事をした。
でも私は知ってる、満更でもない事を
森はもう見えていてあと少し。
そこまでが、私とノアが一緒にいられる残りの時間…………