私はそんなノアをソファから見つめる。


黙々と目を通しているノア。


なんて言うか…絵になるな…本を読んでいるイケメン…的な…


ていうかまだ仕事?!寝ないの?!もう日付変わってるよ?!



「ノア寝なくていいの…?」



「ああ…俺はちょっとこれに目を通さなきゃならないからな…眠いなら寝ていいぞ…」



私はちょっと居眠りしたから眠くはないんだけど…
王さまって言うのも大変なんだなぁ…


私バイトしかしたことないから…
バイトと言えど立派な仕事だけど…


なんて言うか…ノアとはレベルが違うよね。



「ノアってさぁ〜いつも無表情だよね。笑ったり泣いたり怒ったりとかしないの??感情ちゃんとあるの??」



何か余計なお世話な感じがしたけど出会った時から笑いも怒りせず変わらない表情に気になってしまった。



「……感情はある…が、顔に出る程面白いと思う事も辛いと思う事もイラッとするような事もない…」



ちゃんと答えてくれるノアは優しいと思う。
普通鬱陶しいよね…笑


ふ〜んという私に、なんだ?と言うノア。


なんかこー…笑顔にしてみたいって思ってしまう私は何だろうか。


一緒に居る人には笑っててほしいものじゃん??



「私ノアを笑わせてみせる!!!」



「は…?何だ急に…どうでもいい、やめろ…」



「え〜!そんな事言わないでよ!せっかく3ヶ月あるんだしさ!!出来るだけ楽しく生きたいんだ!私!!それに一緒に居る人には笑っててほしいものじゃん??」




「……好きにしろ…」




はぁとため息をつくノアに絶対笑わせてみせるね!!って意気込む私。