狼の王さまに笑顔を。




順調な日々、相変わらずの日々



可もなく不可もないそんな日々。




「ノア様。そろそろ妃を迎えになられてはいかがでしょう??」




「なんだ、急に…」




「いつまでもフラフラはしていられないでしょう??先日も遊ばれになられていたみたいですので。」



「まだ結婚はしない…そもそも興味がないのだ…」



「ですが妃を迎え跡継ぎをお産まれになられませんと!」




「はいはい、わかったよ…そのうちにな…」




「ノア様ァ!」




ノアはまだ何か言いたそうなローレスを後にした。



俺に妃?



そのような者は要らない



言い寄ってくる女など、余計にいらない…



適度に発散して、それでいい…





心優しい者が居れば…





フッ…そのような者俺には………。








「いつか…なんてな………」














そんな事を思っては、
今日も王の務めに励む。