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事件から50年、
ララ200歳、ノア100歳




「ノア〜??いつまで泣いているの?男の子でしょ、さあ立ち上がって。」



「……っ、だって……痛いよ…」





転んだノアをララが立ち上がらせ服についた泥を払う。



少しずつ、不安定だったノアの心の傷は癒えていた。



それはララが付きっきりでノアの傍に居たから。





「さて!!!今日はどこに行こうかしら??最近ノアが外に出てないってお姉ちゃんは知っているのですよ」



「…外は怖い…僕はお姉ちゃんが居ればそれでいいんだ…」



「ダメよ。他の子と遊んだり他国と交流したり、色々なことをしなくては」




次期王になるのはノアだと、ララは言う





「僕は…王さまになる器じゃないよ…」



「ノアなら大丈夫、こんなにも優しいじゃない。これはとっても大事なこと。忘れないで」


「そうかな…」


「そうよ、さ!行きましょう!!」


「…うん……!」






そうして2人手を繋ぎ出かけた。