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「ララ王女様、この度はお誕生日おめでとうございます」




「ありがとうございます」




集まった者たちが祝いの言葉を言う



それに対して笑顔で感謝するララ



毎年平和で、賑やかな生誕祭



この日を境に暗い闇へと落ちていく………
















オリビアの、元婚約者……
ダミアンとその一族の手引きによる暗殺。











生誕祭も終わり、集まった皆も帰った頃







「やあオリビア。元気かい?」



「な、なぜあなたがここに…?!」



「お母様、この人は誰??」




ウォーレンが席を外した隙を狙い
目の前に現れた元婚約者

オリビアは恐怖し楽しい雰囲気が一気に氷つく。

ララが問い、ララの後ろにノアが隠れている



咄嗟にオリビアは自分の後ろに2人を隠した。








「何って酷いなぁ、婚約者じゃないか」




「あなたはっ、、私の婚約者なんかじゃありません!!!私の愛する人は…ウォーレンさんっ…!!そして子供たちよ…!!!!」




「あの…あの…あの!クソ野郎が!!!!!!!俺からオリビアを取ったのは!!!そこから俺は狂いだした!!!!!!」



「……っ!!」




恐怖で言葉を失うオリビア



突然の大きな声にノアは泣き

異常な雰囲気を察したララはノアを慰めた







「貴様は!!!!何故ここにいる!!」




騒ぎを聞き付け席を外していたウォーレンが戻る




「俺からオリビアを奪っておいてなんだお前…ハハハッ…」




狂ったように笑い出すダミアン





恐怖で震えているオリビアと
それを庇うように前に出るウォーレン






オリビアは当時ダミアンを愛していた。



が、愛したダミアンは表の顔。



裏の顔が見えた瞬間オリビアの中から愛が消え去った。



そしてそんな時出会ったのがウォーレンだった、





「オリビアが貴様から離れたのはその内に潜めた狂った心に気付いたからであろう?」




「はぁ?俺は至って正常だ、俺はオリビアを愛している…誰よりも…傍に置いておきたい傍にいればいい!誰の目にも触れなくていい俺だけのオリビアだ!!」





「……っ。異常だ………っ…なぜここにいる!目的はなんだ…」




「目的??そうだな…フフ……………破滅」





にっこり笑ったダミアンの手には剣が握りしめられていた