それにしてもノアのお姉ちゃん、ララさんってすごい人だな…



ノアと一緒で親を目の前で亡くしたから相当メンタルやられてると思うのに…



それなのに弟のノアを守り国も守り、、



尊敬する。





「ノアのお姉さんって人はどんな人だったの??」




ノアの体がピクッと反応した気がした


もしかして聞いちゃいけない話だったかな…





「ララの事か…」




「あっ、いやごめん話したくなかったら聞かないから大丈夫…」




声のトーンが低くなった気がした




「…そんなことは無い。ララは良い姉だった」





そしてノアは静かに語りだす






姉の過去を。







「ところでどこまで読んだのだ?」



「んとね、ララさんが王さまになった所まで…」



「そうか…ララは国民の事を考え何より俺を大事にしてくれた。あの頃の俺は情けなかった男である俺が守るべき者だったのに、」




そんな事ない…幸せだった時間と親を亡くせば誰だって…



「そんなララを俺は慕い、尊敬し……………………そして憎んだ……」










ノアの口から出てきた言葉に私は驚いた。