ローレスさんの後ろを歩きついて行くと
図書館に着いていた。
何か読ませたい本でもあったのかな??
オススメの本とか!!
いや…ローレスさんに限ってそんな事は無いか…
お目通しして欲しいってなんだろう…
そのままついて行くと隔離された部屋に入っていった。
前から気になってたけどいつも鍵がかかっていた部屋だから入るのに少し戸惑ったけど…後を追った。
「ここの部屋の本全てはノア様の事が書かれています。」
「ノアの…」
「はい、失礼ながら…一連の話は伺っております。音羽様には知っておかれたほうがよろしいかと思いましてお見せ致します」
ノアがローレスさんに話したんだ。
側近だもんね。しかも最近二人の関係が…
「そ、そんな勝手に良いんですか!?」
「私からの提案で、ノア様には許可を得ていますのでご心配なさらず。」
はあ……
なるほど…
「鍵を渡ししますので出る際にはお締めください。では、失礼致します。」
「あっ、あの!!」
「なんでしょう?」
「えっと……」
つい反射的に話しかけてしまったけどどうしよう……
ローレスさんはいつも私が悩んでいると的確なアドバイスをくれる…
けどこれを相談して良いものなのか…
「音羽様…やはりお悩みになられていますね。音羽様が覚悟を持って決めた事ならばきっとどちらでも正しい答えになるかと。どちらを選んでも楽しい事苦しい事は付き物ですからね。そして決断した後の人生、より良いものにするかも音羽様次第です。」
「ローレスさん……でも私…何度もこうかな?あーかな?って考えて結局同じ所をぐるぐるしてしまって…」
「そーゆー時は一旦離れて見てはいかがでしょう。意外と面白い答えが見つかったりします」
やっぱりローレスさんはいつもこうだ。
優しく手を差し伸べてくれる
そっか、違う所から…
そーいえば最近ずっと悩んでてノアのことも他のみんなのことも避けてたな…
「話聞いて頂いてありがとうございます!!!なんか色々見失ってたきがするので考え直してみます!!」
目に涙を浮かべ頭を深く下げた。
ローレスさんは、礼には及びませんよ失礼しますと言って出て行った。
心に突き刺さったローレスさんの言葉。
そうだ。全て私次第。
私次第でどうにでもなる、
その為にも………
クヨクヨはしていられない、時間を無駄にできない。
私は順番に並んでいる本に手をつけた。