屋敷に入ると私はノアにホールのソファに座って!と言った
何故と問われたけど、気にせず座ってもらった。
ソファに座ったノアは私を見上げている。
ノアの頭に手を伸ばし乗せて、無言で撫でた。
「………何をしているんだ…?」
「撫でてるの」
「それは分かる。」
うん。そうなりますよね。分かっていましたよ!!
誰だって急に頭撫でられたらそうなりますよね!!
しかも無言!
自分でも何してるんだろうって思ったよ。
でもなんか急に撫でてみたくなったって言うか。
「いつもノアが私にしてくれるからどんななのかなって撫でてみたくなって。」
「そーか。じゃあ気が済むまで撫でればいい」
しばらくお互い沈黙で
私は撫で続けた。
異様な光景だよ。
王さまの頭を無言で撫でてる図。
…笑
ノアの髪の毛って柔らかい。
さらさら…もふもふ…
もふもふ?
この感覚、、
どこかで触ったことがあるような…??
頭を撫でる事から毛先を触るような手つきに変わった事で
ノアが頭を上げて私を見た。
銀色の髪と赤い目…
もしかして……
「狼さん…?」