あれからエレナやレオジィここで働いている人たちシルビオやジルさんの皆には本当のことを話した。


本当の事を話すとみんな驚いていた。


ノアと私があまりに自然で、疑うことがなかったと。


騙すのは良くないけれど、ちゃんとノアの恋人(仮)がつとめられていたと評価されたみたいで嬉しかった



「音羽おねえちゃーーーんんん!!!!」



庭で空を眺めながらのんびりしていると門の方から私を呼びながら走ってくる小さい男の子。


起き上がって声のする方を確認するとロンくんだった。


最近よくロンくんは遊びに来る。



「ロンくん!……わっ!!」


大きく腕を広げて待つ私に
走った勢いのまま私に抱きついてきたから
将棋倒しのようにロンくんと私が一緒に崩れた。


いててて、、



「ごめんね、お姉ちゃん大丈夫??」


「うん…大丈夫だよ。元気だねロンくん笑」



無邪気に笑う笑顔は素晴らしい、もう天使みたいだよ



「今日はどうしたの??」


「うん、あのね!僕の友達が王さまが怖いって言うから王さまはね、怖くないんだよって分かってもらう為に来たの!」



ほらあそこにって、
門の近くに立ってこちらを伺うように見ている
ロンくんと同じくらいの男の子3人を指さした。


最近のノアの仕事ぶり、そして何より笑顔になった事で
ルーティオの人達のノアの印象は好評だったけど


やっぱりまだ知らない人は沢山いる。



「そんな所にいないでこっちにおいでよ!」


ロンくんが近くに行き手を引っ張って私の元に連れてきた。