狼の王さまに笑顔を。




見慣れた廊下を歩き、見慣れた扉の前に立ち…ドアを開ける。



「おかえり」



ノアがいた。


椅子に座って仕事をしていたんだと思う。


資料の紙やら本が少し散らかっていた。


いつの間に戻って来てたんだ



「ごめんごめん!夕食が出来るまでお腹空きすぎてフラフラしてたの。」


「そうか、待たせたな。」


「ううん。そんな事ないよ。」



お腹すいてる時に美味しいご飯を食べるのは最高に幸せだよね♪



「今日は俺も一緒に食べるから、移動するぞ」



立ち上がったノアは私の横を通り過ぎて外に出た。