狼の王さまに笑顔を。




ドアを開けると目の前にその狼は座っていた。



「はぁ…はぁ。狼さん、久しぶりだね!!もう会えないかと思ってたよ、、」



私は両手を広げて近づきそのまま抱きついてもふもふした


いやーん、気持ちいい触り心地満点!!


だけどなんだろう
あまり合っていないのに何回も会ってるかのような感じ。

そう、懐かしい…


不思議だね。



「今ね〜お腹空きすぎて我慢出来ないからお屋敷の中散歩してるんだ〜」


「アゥウ…」



私の話に応えてるかのように鳴いた。


すると私に上を向くように狼が上を向く。


釣られて私も上を見上げる


「狼さんと初めて出会った時もこんな星空だったよね。やっぱり綺麗だよね。お星様って。」


「私ねこれからノアに大事なお話するの。ノアね、私の事好きって言ってくれたんだよ??すごく嬉しかった。」



ペロッ



私の頬を舐める狼



「え?なになに?狼さんも私の事好きなの??…なーんちゃって!」



何を馬鹿な事言ってるんだ私。


ただ舐めただけじゃないか!!



ペロペロッ



「へへへっ、くすぐったい〜!!」



舐めたり耳を甘噛みしたり


私遊ばれてる!!これ絶対遊ばれてるよね!?


じゃれていたら芝生の上に倒れ込み私の上に狼さんがいて私を見下ろす


????


私を見たあと、ウァゥウウ…と悲しそうに唸ってどこかへ行ってしまった。


気まぐれ…なのかな???


うぅっ!!寒い!狼さんが居なくなったら急に寒い…中に入ろう。