狼の王さまに笑顔を。



「へっくしゃん!!!!!」



うぅ、寒い。お風呂上がりだから風邪引いちゃ大変だ…!


中に入ろう…



そう立ち上がった時…髪が頬を撫でる風が吹く………




髪をかき分けると、視界になにか大きなものが入ってきた。


建物の上に月をバックにした白い大きな狼……



「あっ!!!」



声を上げるとその狼は庭の方へ降りていってしまった。


私も庭に急いで走る。