狼の王さまに笑顔を。




「失礼します」



「ローレスさん…?」



入ってきたのはローレスさんだった。



「ノアならまだ来てませんよ?」


「ノア様は只今残りの仕事をしております故、私は音羽様に御用がありまして参りました。少しお話をよろしいでしょうか?」




私に話??なんの話だろう。



「良いですよ、どうぞ中へ!…って、部屋に招き入れるのダメなんでしたっけ?エレナがダメって言ってたような…」


「はい、本来はいけませんがノア様に許可を頂いておりますので失礼させて頂きます。」


中に入り向かいあわせで椅子に座った。