狼の王さまに笑顔を。



まただ、もやもやした感情。


前もあった。


解決したと思ったのにしてなかったのかな…



ノアの事を思うと胸が苦しくなってモヤモヤする…






これってもしかして………………
好き って感情なのかな…


それに気づいた瞬間、のぼせたのも含めて顔が熱くなった。



「…っ。私ノアが大好きだったんだぁ……」



でもこんな気持ち伝えられない。


ノアは王様で、私はただの人間。


身分差がありすぎる…


嘘の関係が出来たのはそこに感情が無かったからで…


しかも私にはそれしか選択肢が無かったから。


気づけた嬉しさとは裏腹に
伝えられない悲しさに心が沈んでしまう。







せっかくのお風呂が…


早く上がって準備しよ…


今から私はノアに喜んでほしいから…!


だから落ち込んでなんかいられない!!!



他のお風呂にも少し浸かってから上がった。