「ジルさん!!!!!!」
「音羽ちゃん……………おかえり。」
嬉しそうな泣きそうなそんな顔で私を優しく抱きしめた。
丁度私のお見舞いに来ていたジルさんはドアの前で私が目を覚したことに驚きつい聞き耳を立てるような感じになってしまったらしい。
そっと腕を緩め、さっきの話の続きを口にする。
「それで。そのサプライズ、面白そうだから私が音羽ちゃんの気配を消してあげる。以前その方法でノア様から音羽ちゃんを遠ざけたの。」
「!!だから音羽はノア様でも見つけられなかったのですね!!」
エレナが納得!と言いたげにいった。
私あの時そんな事までされてたんだ。
「あと少しでノア様が戻られるわ。すでに音羽ちゃんの気配は眠っていた時の状態にしてあるから。ノア様と会ったら解けるから安心して。」
本格的で何やら面白くなってきた!!
問題はどうやってノアに会うかだよね。

