「音…羽??」



入ってきたのはエレナだった。



「音羽!!!!!」


「うぎゃっ!」



勢い良く抱きつかれ変な声が出てしまった。


もうちょっと女の子らしい声は出ないのか私!!


いやそんな事より、、



「苦しい!エレナ苦しいよ!!」


「あぁ、ごめん!つい嬉しくて」



その後エレナから聞いた。


あの日怪我したノアとジルさんは
元気に過ごしていること。


どうやら私だけ傷は治っても全然目を覚まさないかったらしい。


傷はエレナの血が混ざったから治癒力が高まって治りが早かったみたい。


ってそれって私やばくない?


人間でないエレナ…って言い方に語弊があるけど、エレナの血と人間の私の血が混ざったってこと?!


もしかして人間じゃなくなった感じ?!



「え、ねえまって?私人間じゃ無くなったの?」



いや心配するところそこかよ。


もっとあるでしょ、考えるべきこと…



「それがこちら側のものになると思われていたんだけどただ治癒力が上がっただけの人間らしいの。まあ人間だから安心して」



人間でなくなる事については
それはそれで面白そうだけどさ。


ってここまで能天気かよ!


ここまで来るともはや呆れる、