音羽 side



「…音羽…音羽…………」




誰かが必死に私の名前を呼んでいた…




誰の声………??




その声の主を確かめたく、ゆっくり目を開けた。


ま、眩しい…


ここは…えっと……



「ノアのお屋敷…?」


「…!!!」



徐々に意識が戻っていく。


私はあれからどうなったの??


どれくらい寝ていたの?


酷い傷は無くなっていて、痛みもまったくなかった…


なんで…??


不思議すぎて頭の中はハテナでいっぱいだよ。



「ノア…ノアはどこ??」



起き上がるとドアが開いた。