「………で、ルイには俺のもとで働いてもらう。」
「は?」
俺の言葉にアホ面になる
何だそのアホ面は……
「お前は音羽を利用し俺の命を狙った。大事な者たちを傷つけた。その事について許すことはできないだろう。」
ルイは顔を歪め自分のした罪に悔やんでいた。
「でしたらなぜそのような!!」
大きな声で問いかけてくる
「まーそう声を荒らげるな。最後まで聞け。お前を許せないと同時に感謝しているのだ。」
「王としてしてはならない事をしてお前たち野放し者を傷つけた。ただそれを守ろうとして反乱を起こしたのだろう?反乱を起こしてくれなければ俺は間違いに気づけず、お前達大事な国民を傷つけたままだった。」
「それについて、申し訳なく思っている。」
そう言って頭を深く下げた。
「ちょ、ちょっとやめてくださいよ!!!王様に頭を下げられるなんてそんな!いけません!!」
俺の肩を掴み起き上がらせ俺を真っ直ぐ見つめていた。
なぜ俺はこの真っ直ぐな目に早く気づけなかったのだろう……
「……大事な事に気づけたこと、ルイと…音羽が居なければこうはなっていなかった。感謝している…」
「こんな未熟な王を支えてくれないか。一緒にルーティオを良くしてくれないか。頼む。」
数秒沈黙が続き、ルイが口を開いた。