「……名前…。呼んで、くれっ…嬉しぃ……」



ゆっくり、ノアに笑顔を向けた。



「あぁ、いくらでも呼んでやる!だから生きるんだよ!!」



私は照れてへへ…と笑った。


ノアは前のノアじゃないのが分かる。


多分…笑う事も出来るはず…


もう大丈夫だね…


笑った顔が見れないのはやっぱり惜しいけど…



「お前はいつもそうだ、辛いくせにヘラヘラ笑って……自分の心配しろよ……」



ノアは困ったように言った。



「…………ノァ「……分かった…」」



??


私の発言に被せるように発したノア。


ノアが目を閉じふぅ…と深呼吸をした…


そして私を見て…















「……たくっ…どれだけ俺の笑顔が見たいんだお前はっ………。」






















困った顔をして優しく微笑んだ____









初めて見たノアの笑顔…


白く透き通るその頬には一筋の涙が流れていた。













「…!ふふ…ありがとぅ…ノア。」





そう言って私は目を閉じ意識を手放した……。