狼の王さまに笑顔を。

「………。」



音羽は顔つきを変えずに刺したところをじっと見ていた。


次第に手が震えてるのが分かった。



「音羽…?」



その震えは意識が元に戻ったのか??



「??女?どうした?もっと奥まで刺せ!息の根を止めろ!!」



「…ハァハァッ……うっ…ノ…ァ…?」



ドサッ…



叫びその場に倒れ気絶した音羽。


今俺の名前を呼んだ…?


音羽に近寄ろうとした時



「なんだよ!女くたばったのかよ!まぁいい。弱ってる貴様などあとは俺がトドメを刺してやる。」


俺に伸ばした男の腕を掴み



「…トドメ?音羽が眠って俺の手の中にいる以上お前に手が出せるってわけだ。」



そのまま腕をひねり地面に叩きのめした。