狼の王さまに笑顔を。

「安心しろ。多少傷つけてしまったが眠らしてるだけだ。だがお前はお前次第で消すがな…音羽や俺の大事な者達をこれだけ傷つけておいてただで済ませないからな…」



冷静に…理性を保って…



「黙れ黙れ黙れ!!偉そうに…馬鹿にしやがって!来い!女!」




男の所へ言われるがままのように近寄る音羽。


そのまま髪を捕まれ持っていた剣を顔に近づけた。


おいっ………?


そのまま手を引いた。


ポタポタ…


と頬から血が流れた。



「っ!!!やめろ!」


「音羽ぁっ!!」


「…音羽ちゃん!!」


そこに周りを片付け終えたジルが加わり、3人がそれを見て叫んだ。



俺が王だから、こいつが国民だからと思っていたがこいつはもう許せない



「……おい…。お前何したか分かっているよな…?俺はもう我慢の限界だ……」




「おっと!それ以上は近寄っちゃいけないよ〜?ハハッ。この女がどーなってもいいのかー?そこで貴様はこの女が傷つくのを、助けられない無力な自分だと指をくわえて見ているんだなァ!!ハハハッ」



男は狂い、高笑いをして殴る、蹴る、切る。
その繰り返しを音羽に浴びせた。



「………っ」



何も出来ない無力な自分が情けない…


好きな女守れずに何が王だ…ふざけるな…


音羽は痛いとも言わず、まるで人形の様に受けていた。





ついに倒れてしまった音羽。