狼の王さまに笑顔を。

「音羽!!」



目の前からエレナが走ってきた



「心配したよ!こんな状況で音羽が居ないんだもん…さ!早くお屋敷に戻って!!」



「ねえ、エレナ、何が起こっているの?ノア大丈夫なの??ジルさんはどこ??」



門の向こう側にいるであろうノアと見当たらないジルさんが心配だった。


何も出来ない無力の私が行ったところで邪魔なだけ…



「ジル様はノア様と一緒よ。そして説明は後。とにかくお屋敷に戻って」



「う、うん。」



急ぎ歩きで戻ろうとした時…