「ジルさん、ここに寝てください…」



エレナに話したら医務室的な所に案内された。



「いい?音羽。絶対に門の外へは出てはいけないからね。」



そう言ってどこかに慌てて出ていったエレナ。


そしてジルさんは横になると私を見て言った。



「……音羽ちゃん…ごめんね…お水が飲みたいの…持ってきてくれるかしら…」



私に気づかれまいと多分我慢していたんだろう、苦しそうに息を荒らげていた。


よく見ると、切られたような痕から血が出ていた。


どこでこんな怪我したんだろう…


なんで何も無かったのにこんなに傷だらけ何だろう…??


ていうか…ジルさんがこんなになってるのに何も気づかなかった私って……能天気過ぎて嫌になる…


私はすぐさまお水を取りに外へ出た。

















音羽が部屋を出たすぐ後……



「ごめんね、音羽ちゃん…私はノア様の元へ行かなければ…」



そう言ってジルは部屋を出た。