「ロン!!!!」



「ママァァ!!!!」



目の前からロンくんに似た女の人が現れた。


私の手を離してお母さんに近づくロンくん。



「良かったね!ロンくん!!」



「うん!音羽お姉ちゃんありがとう!!!」



「今度ははぐれちゃダメだよ〜??」




そう言って手を振ると女の人が近寄ってきた。



「この度は大変ご迷惑おかけしました。」



深く頭を下げられた。



「いえいえそんな!!無事にロンくんがお母さんの元へ帰れて良かったです!!」



ロンくんのお母さんは頭を上げてジルさんを見た。