「どこ行くんですかー??」



ノアのお屋敷を出て、道を歩く。



「特に決めてはないのだけれど…何か食べたいものとかあるかしら??」



「ん〜、なんか家庭的なご飯が食べたいです!ご飯に味噌汁〜みたいな!」



この世界のご飯はさほど変わるものはないけどなんて言うか豪華だから…って言ってもノアの家にいるからなんだろうけど…


だって…王さまだし…


すごく美味しいんだけどね!


贅沢なんだけど!


家庭的なご飯がちょっと恋しかった。


というかそもそも庶民的なご飯がこの世界にあるか知らないんだけど…



「そうね、決めたわ。付いてきて!」



あるんかーい!


そりゃあるよね、どこのお家も金持ちなわけじゃないんだし。


ちょっと失礼な言い方かな…


ジルさんの横を歩いて行く。