｢エレナ〜！エレナに大事な話があるんだ。｣



あと3日で自分の世界に帰るからその前にちゃんと帰ることを伝えたかった。



｢あのね…私、人間の世界に帰るの。｣



｢えっ…。なんっ、で…？ノア様とは上手くいってるのに…？｣



｢あ…うん…そうなんだけど…私の世界はここじゃないから…｣



元々偽物の恋人だったけどね。


私は偽物でもノアの恋人がちゃんと務まったかな…？


ノアとは別れることにして、私は自分の世界に帰るとノアと話した。



｢そうなんだ…もう…2度と会えないのかしら…｣



｢会えたらいいのにね………そんな泣きそうな顔しないでよ…！！｣



とは言っても私も泣きそうだった。


やっぱりこの世界に大事なものが出来すぎた。


無理だとわかっていても離れ難いものだった。



｢これ…私とお揃いなの…今までありがとうね…？これからはノアの事よろしくね。｣



そういってノアのプレゼントと一緒に買ったお揃いのバングルをあげた。



エレナは泣いていて私をぎゅっと抱き締めこちらこそありがとうと小さな声で言った。