「大丈夫か…?」



ノアが私の顔を伺う。


さっきまでの顔はなく、心配そうに私を見ていた。



「ノア…怖かったよ…死ぬかと思ったよ。」



「ごめんな…俺がついていながら…」



こんな目に遭わせてと、私を優しく抱きしめ泣き止むのを待ってくれた。


やっぱりノアに包まれるのは心地が良かった。



何よりもうあんなノアの顔を見るのが嫌だった。