狼の王さまに笑顔を。

あそこの角を曲がれば少しは大通りになる…!



「早くっ…はやっ…く!!」



息が上がり、ペースが落ちる。


それでもと走って角を曲がると目の前から走ってきた人がいてぶつかってしまった。


倒れそうになる私の腕を掴んだ。



「助けっ…て!!」



私はその手にさっきの男の仲間だとか疑いもせず助けを乞う。



「…やっと見つけた…!」



聞き覚えのある声に見上げる。



「ノ…ァ…?ノアァァア!!」



ノアだった事に安心して今頃泣き出してノアに抱きつく。



「お前…俺のそばを離れるなって言ったばかりに…で?この有様は何だ。」



乱れた服を見て言ったんだろう。



それは分かったんだけど…