狼の王さまに笑顔を。

いや…こんな所で死ねない。


私は生きて、まだまだ人生を楽しむんだ…



「お願いっ…やめっ…いやぁっ…」



首を絞められて力が失せていたけど、


だんだん戻ってきた。


腕が解放されてたのが救いだった。


私の頭を掴んで行為に夢中のこの男の小指を掴んで反対側に曲げた。


考えただけで痛かったけど、
ひるんだら自分が殺される
と構わず曲げ痛がる男を力任せで横に動かした。


そして起き上がりトドメに急所を蹴り飛ばした。



「うっ…」


男は声にならない声で唸り痛がった。


その隙に死に物狂いで走って逃げる。



「…てぇ…待てコラァっ!!」



少し離れられた頃に遠くから聞こえた。


も、もう立ち直ったの?!


まだいくらも逃げていないのに…それに人集りまでまだちょっと距離があった。


お願いっ…もって!!!