狼の王さまに笑顔を。

頬には一筋の涙が流れていた。



「おかしいなぁ…っ…何でっ、だろうね…」



急に流れる涙に戸惑う私。


自分の事なのに自分の事がわからなかった。


ただ分かるのは…






私はこの世界を…ノアの傍を離れたくなかった…





「私…この世界が離れ難いよぉ…っ…。」