狼の王さまに笑顔を。

「ねね、狼さん。ギューってさせて??」



風で揺れるフサフサした髪に惹かれる。



狼は私を少しだけ見つめ尻尾を縦に振った。



「いいの??やったぁ、じゃあ失礼しまーす!」




首あたりに腕を回して顔を埋める。


大きくてフサフサした柔らかい髪で、いい匂いだった。


少し抱きしめる力が少し強くなる。



「……うぅっ…。」