狼の王さまに笑顔を。

「私ね、この世界の星が好きなんだ〜。って言っても私の世界とそう変わらないんだけどね。だけど周りが明るすぎてこんなに星は見えないしこんなに空気が澄んでない」



何だろね、この世界がちょっと離れがたくなってしまった。


色々な人たちと色々な事があって。


もちろん元の世界にも私の大事な人達が居るわけだけど…


残り3週間という期限にさみしくなっていた。


そう話すとクゥーンと狼が鳴く。



「ごめんね、しんみりしてる場合じゃないよね!私はとにかくノアを残り少ない日数で笑顔にかえないと!!……今のこと誰にも言わないでね??」



ひとりで勝手に意気込む。


今思えば私はなんでこの狼に色々話しているんだろう…


秘密にしないといけないのに…