狼の王さまに笑顔を。

「えっ、ええ?!乗れってこと??どこか行くの??私この敷地から出ちゃダメなんだ…?」



勝手に出ていって、何かあったりしたらまたノアや他のみんなに迷惑がかかってしまう。


早く乗ってと言いたげに尻尾をパタパタさせる。


んー…とりあえずエレナに話してこよう。
そうしよう。



「ちょっと待っててね、狼さん。やっぱり誰かに言っていかないと…」



そう言うと、伏せをして頭を床につける。



「ありがとう。待ってね!」