一歩後ろに下がると狼はウゥ…と少し悲しそうに唸っていた。



「…??」



シルビオがここの敷地内には敵意がない限りは入れる言ってたのを思い出して


危険な狼ではないのだと思って、近寄る。


すると、私のまわりをグルグル周り自分の頭に私の手を置くように擦り寄ってくる。



「…フフ、可愛い」



小さく微笑む。


大きくてなんか不思議な感じだったけど、懐いてくれるのは嬉しかった。


よーしよしと撫で回すと、尻尾をふっていた。