「ここが安全なところだとはいえ無防備に寝てる音羽ちゃん可愛かったわ〜ノアに見せたかったくらいだね!」



やだやだ、誰にも見られたくないって!!


これから外でお昼寝しちゃう時は大の字でなんか寝ないようにしよう。



「安全と言えば!!ここってこんなに大きいお屋敷で王様のお家なのになんで門番みたいな人とかいないの??いるイメージがあるのに…」



ずっと気になっていたことをノアではなくシルビオに聞いていた。



「あぁ、それはね!音羽ちゃん。ノアがこの敷地に結界を張っているからなんだよ!害をなすものだけ弾き飛ばされるんだ。だから門番もいらないし、護衛もいらない。そもそもそんなの必要ないくらいノアは強いんだけどね。」



そうなんだ…私ノアの事大まかな事は知ってるけど細かい事なーんにも知らないんだ…



「言うなら一般の方もこの敷地に入れるんだ。だけど大体の国民はノアに恐れて近づかない。まぁあんな面だししょうがないんだけど。」


ハハッとちょっと切なそうに笑う。


だから私はあの時
ただ帰り道が知りたかっただけのなんの敵意もない状態だったかこの敷地に入れたんだ…


ノアが国民から恐れられてるかぁ…


あの顔で見られたら少し怖いと思ってしまうかもしれない。


そんなことないのにな…やっぱ愛想も大事だなって痛感した…


余計ノアの事を変えなきゃと思った。


なにより、ノアがそんなんじゃないと
国民のノアへの印象を変えたかった。