構えると、ノアは私を抱き寄せる。



「え、ちょ?!ノア?!////」



まるで恋人のようなそのポーズに恥ずかしくなっていた。


ジルさんに監禁されてから以降、ノアとの距離が近い気がする。


夜はいつも通りだけど…
朝は早いにしても、昼間は家に帰ってくることが多く、話す機会も増えていた。


私の呼びかけに答えてくれず、抱きしめる力が強くなる。


もうなんでもいいやと撮るよ?と言うとあぁと答える。



「こーゆー時くらい愛想笑いでもいいから笑ってくれてもいいのになぁ?」


とカメラ越しでノアと目が合う。


相変わらずの無表情に諦めた。



「ハイッ、チーズ…」



カシャッ





「えっ……?今……??」




私は慌てて撮った写真を確認しようとする。