いつも元気に笑っていた皆が横たわっている姿を見て絶望した
昨日まで一緒に話していたのに、笑っていたのに
失うのは一瞬過ぎた
あの子は?春鑼(シュンラ)は?
春鑼は私が街へ行った時に捨て子として道端に寝ていた所を保護して一緒に生活するようになった男の子だ
出会って1年程で付き合い始めた
前々回の戦争から出兵するようになった
覇陽の部隊に所属していたはず
3列ほど前に見慣れた髪を結う紅色の紐を見つけた
まさかまさかまさか
信じたくない
でもあの紐は私が春鑼と出会った時に長かった髪を結う為にあげたもの
見間違えるはずはなかった
震える手で顔にかかっている白い布を取る
「...春鑼」
傷が幾つか出来ていたけれど分からないほどではない
普段の寝顔と変わらず穏やかな顔
また起きて優しい声で名前を呼んでくれる
そう思える程に
でも、そうじゃない
もう目覚めてはくれない
笑顔を向けてくれない
バカみたいな会話ができない
「ぁぁぁぁあああああ.......!!」
春鑼を抱き締めながら声をあげて泣いた
昨日まで一緒に話していたのに、笑っていたのに
失うのは一瞬過ぎた
あの子は?春鑼(シュンラ)は?
春鑼は私が街へ行った時に捨て子として道端に寝ていた所を保護して一緒に生活するようになった男の子だ
出会って1年程で付き合い始めた
前々回の戦争から出兵するようになった
覇陽の部隊に所属していたはず
3列ほど前に見慣れた髪を結う紅色の紐を見つけた
まさかまさかまさか
信じたくない
でもあの紐は私が春鑼と出会った時に長かった髪を結う為にあげたもの
見間違えるはずはなかった
震える手で顔にかかっている白い布を取る
「...春鑼」
傷が幾つか出来ていたけれど分からないほどではない
普段の寝顔と変わらず穏やかな顔
また起きて優しい声で名前を呼んでくれる
そう思える程に
でも、そうじゃない
もう目覚めてはくれない
笑顔を向けてくれない
バカみたいな会話ができない
「ぁぁぁぁあああああ.......!!」
春鑼を抱き締めながら声をあげて泣いた

