異世界の男に恋をしました

カツンカツンと階段を上がって来る音


いつもよりそれが静かだった。


きっとまだ准司さんも怒ってる


怒りが収まることなんてないんじゃないかな


「ただいま」


少し柔らかくなった声音に安心した


准司さんはソファーに座ると真っ直ぐ私を見て


「倒れる前に呟いてた事教えて貰っても良いか」