異世界の男に恋をしました

幹部部屋から大声を聞き付けたのか准司さんが出てきた


「おお、そうだな。部屋入れてくれるか」


准司さんはお兄さん達の雰囲気から表情を険しくした


「どうぞ。紅雨、お前も来い」


朔夜さんと朔叶さんが振り向いてじっと目を見てくる


少したじろいでしまったけど軽く会釈をした


「じゃあ紅雨ちゃん?行こうか」


先に行く2人の後ろを歩く


嫌な予感が的中しない事を祈った。


流石にソファーも狭そうだから近くにあったパイプ椅子を持ってきて座った


「すまないが直ぐに本題に入らせてもらう。」


声が更に低くなった


「眞弥から連絡があった。日和が居なくなったらしいな」


日和ちゃんの事か...これはもう悪い報告しか無いわね


「1時間ほど前に日和は見つかったんだが、傷だらけで意識も無く病院に運ばれた」