両手で頬を叩いて最低な考えを辞める


そんなこと考えて考えて、悩み続けても准司さんは私の様なちんちくりん、好きになる筈が無い


ゆっくりと優葉、優菜と席へ帰る


椅子へ近づくと日和ちゃんと雛が帰ってきていた


「お疲れ様、どうだった?」


パタパタと風を送りながら聞いてみた


「えぇ?どうって...ろくな借り物じゃないよ」


「ほんとね...何だあの巫山戯た借り物」


考えたやつ絞めてやる...って殺気立ってる2人


どんなお題だったんだろう


聞くのはやめておこう。また怒っちゃいそう


「2人共、聞いて。優葉と優菜が答えへの道を教えてくれたんだけどね。きっと私准司さんのこと好きなんだと思う」


まぁ知ってたと思うんだけど


言い終わってしっかりと2人を見据える


「だから皆私がそれに気付く様に弄ってくれてたんでしょ?」


微笑んで心から出てきた言葉を紡ぐ


「ありがとね」